「最後の方は(監督自身も)何を伝えたいのか分からなくなってしまったのでは?」
こんな論評を見かけたのは、前作『ハウルの動く城』の公開直後であった。
たしかに、これまでけして抽象的な展開に陥ることのなかった宮崎アニメのなかで、『ハウルの動く城』は異色の作品であったと言えるだろう。大人から子どもまであらゆる世代が楽しめるというのが宮崎アニメの醍醐味であったはずだが、『ハウルの動く城』を最後までストーリー展開を理解しながら楽しめた子どもは少なかったのではないか。そういう意味で、スタジオジブリの鈴木 敏夫プロデューサーいわく、「宮崎駿が初めて描くラブストーリー」だった『ハウルの動く城』は他のジブリ作品ほどの高い評価を残していない。
実際、2002年に公開され興行収入304億円、観客動員数2300万人を記録した『千と千尋の神隠し』と比較すると、『ハウルの動く城』は、興行収入196億円、観客動員数1500万人とその失速感は明らかであった。
そんななか、およそ4年ぶりの新作となった『崖の上のポニョ』。公開前のプロモーションが意外と地味だったこともあってか、公開初日、都内のとあるシネコンでは、朝早くチケットブース前に行列を作った子どもたちのお目当ては『崖の上のポニョ』ではなく、同日公開されたポケモン映画であった。
いざ館内に入ってみると、公開初日、しかも連休の日中にも関わらず、空席が目立つ。いずれも小さな子どもを連れたファミリーがほとんどだ。親たちは、宮崎アニメを見て育った世代だろう。子どもより親の期待値が高いのが分かる。本編がスタートすると、暗くなった館内でぐずり始める赤ちゃんを必死でなだめながら食い入るようにスクリーンを観ている母親もいた。
果たして肝心の『崖の上のポニョ』の内容はというとー。具体的なストーリーをこの場で紹介することはできないが、前半は『となりのトトロ』を彷彿とさせる細かい人物描写と「どこか懐かしい、でも不思議な世界観」が展開され、おのずと期待が高まった。しかし、後半以降、急激にストーリーはファンタジーに逃げ始め、つながらない展開、「なぜ?」を感じるシーンがいくつか見られた。
宮? 駿監督の本筋回帰を期待した『崖の上のポニョ』であったが、結論からいうと、宮崎アニメの復活には、今一歩届かなかったように感じられた。
1997年公開の『もののけ姫』が大ヒットとなったとき「どこがそんなに面白いのか分からない」と宮崎監督はコメントしたという。そこまで自らの作品を厳しい目で見つめている宮崎監督は、『ハウルの動く城』、『崖の上のポニョ』をどう評価しているのだろうか。
これまで数回にわたるアカデミー賞選考委員への就任依頼を「創作活動に専念したい」という理由で辞退している宮崎監督。2006年に長男の宮崎吾朗氏が初監督を務めた『ゲド戦記』を見たとき、「素直に作れていた。よかった。」と感想を述べていたという。
このときの言葉が、あまりにビックビジネスになってしまったが故に、本来の純粋な作品づくりに没頭できない宮? 駿監督の苦悩を表しているように感じてならないのだ。
「もののけ姫」も確かによかったですね。不思議な世界もいいですが、ああいう展開の方が見ていてあきません。
もう一度みたいと思える作品を作って欲しいですね。
引用:ライブドアニュース
http://news.livedoor.com/article/detail/3738065/
引用:ニュース イザ
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/entertainment/movie/120044
引用:ニュース イザ
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/entertainment/162617/
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/entertainment/movie/163182
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/entertainment/137243/
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/entertainment/television/165136/